「見える世界」と「見えない世界」の両立

 今年の新潟は久々の豪雪。除雪作業をほとんどしない私でも 寒さと交通事情の悪さと雪の圧迫感で陰鬱な気分になる。しかし、この雪は越後人の特徴である粘り強さを創りだしてきた・・・また、梅原猛先生が表現する所の霊性都市 上越を生んできた。親鸞日蓮白隠・謙信などなど 日本の精神性の象徴たる人物は皆越後に所縁がある。この雪の寒さと静寂さが 自己を見つめる目 を育ててきたのだと思う。そう思うと豪雪も悪くない。

 今年の1月位から 私自身の感性に変化が出てきたように思う。上手く言葉では表現できないが、この世の仕組み、人間の正体に少しだけ近づけたように感ずる。
 毎月1回開催する「心の勉強会」では、自己の心(意識体)を鍛える為のトレーニングを繰り返す。呼吸法・自分の意識体との対話・変化の観察・・・皆さん大変熱心に参加いただき、研修していただいている。しかし、「中々効果を感じない」という声も多い。何故だろう・・・私自身は少しずつであるが変化を実感しているのだが・・・そこで気が付いた。多くの人は心を鍛えれば すなわち目に見えない世界を極めれば、目に見える世界が良くなると思っているのではないかと・・・残念ながらそうはならない。目に見える世界の状況を改善するには、目に見える世界での行動が必要である。ただ、どのような目標を持って、どのような行動をすればいいか、その時にどんな情報が得られるのかは 目に見えない世界にゆだねることがいい。つまり 「目に見える世界」での行動が 出来るだけ無駄なく大きな広がりが出るようにするために 「目に見えない世界」である 心(意識体)を鍛えるのだ・・・

 「目に見える世界」での努力 怠っていませんか?