ユングから易経へ

 高田(新潟県上越市)は今日も雪です。ところどころのお宅で屋根の雪下ろしをしています。あと一か月位で雪の季節も終わります・・・桜咲く春爛漫の高田はもちろんですが、寒の最中 春を待つこの季節が私は好きです・・・

 さて、私は毎月1回 私の師匠の主催する「リズム研究会」に参加させていただいております。この研究会で面白いのは、洋の東西を問わず 古典や哲学書などの書籍の中から 人間の意識と高次元の関係を 意識的に または 無意識に書かれている文章の紹介があることです。哲学者の見識 科学者の眼 武術化の感覚 宗教者の生き様・・・非常に参考になります。高次元の問題を扱うと なんとなく怪しい世界だけをイメージしますが、三次元世界を突き詰めると そこには間違いなく高次元世界が存在している・・・そう理解すべきです。

 前回の研究会の中で 集合無意識を唱えた心理学者のユングの世界が紹介されました。私のユングの理解度は、大学時代の一般教養程度であり 名前は知っていても その研究の中身までは良く理解していません。しかし、正月休みにユングに関する本を読んでみると・・・なるほど ユングは科学者の眼をもって、高次元世界を確実にとらえていたなぁと思いました。さらに驚いたことは、ユングが「易」の研究の大家であったという事です・・・中国4000年の歴史の「易」・・・「易」は占いと言うよりは、見えない世界の情報を三次元化する手法ととらえた方がいいようです。

 で、遅ればせながら 私もユングと易について学んでみようと思っています・・・しかし、どうも集合無意識に対する解釈も、易の卦の解釈も 最後は本人の分析力と解釈力によるようです・・・この辺が 極めて人間的で面白い・・・極論すれば コンピューターなどでは答えの出せない 暗黙知の世界だという事でしょう・・・最後はやっぱり経験と実践に基ずく自分の解釈ということになりますね・・・